貸ワークショップスペースはじめます。
シェア工房Villageのメニューに貸ワークショップスペース「ワンデイworkshop」を追加しました!
自らがワークショップやイベントを開催したいけど、作業可能な広いスペースや設備が整った環境を探すとなるとなかなか難しいのが現状です。そこで、そんな意欲旺盛な作り手さんの希望に応えるべく、Village内に「ワンデイworkshop」という貸しスペースを提案します。
普段は自宅で活動している作り手さんが外の世界へ出る窓口として、またこれまで活動してきたフィールドを飛び越えて、湘南地域でさらにコニュニティーを広げたいという作家さん達も、茅ヶ崎Villageは応援していきます。
ワンデイworkshopの料金は、こちらをご覧ください。
また、Village各種メニューに関するお問合せは、メールでご連絡ください。
第13期WORKS(2018年度)の秋期入学募集について
第13期(2018年度)WORKS・秋期入学の募集要項をアップしました。
2016年度・第11期からWORKSは、春期入学と秋期入学の二期制で開講しています。
説明・見学会の予約は随時お受けしていますので、是非工房に来て、自分の目と耳と肌で工房の空気を感じてください。
WORKSについて、工房住所についてはこちらをご覧ください。
[募集要項/2018秋期]
資 格: | 性別、年齢、学歴、職歴不問。「志」ある方は誰でも入学できます。 |
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定 員: | 総員6人/春期入学:3人、秋期入学:3人(少人数制。一人で手渡すことができる人数は、両手を広げてぐるりと届く範囲が限度だと考えているためです。) |
期 間: | 1年間/春期(2018年4月〜2019年3月)、秋期(2018年9月〜2019年8月)卒業後は各種フォローアップ制度あり。 |
場 所: | 浦和工房(本校)、茅ヶ崎工房(特別講習、フォーローアップ等) |
費 用: | 入学金:50,000 授業料:800,000/前期400,000+後期400,000(税別) その他:道具代、材料費、木型代等がかかります。 |
詳細に関するご質問等は、説明・見学会にてお伺いします。
[合同説明・見学会の日程/2018秋期]
6/28(木) 7/27(金) 8/18(土)<全日程予約可能>
※必ず希望日での予約をしてください。時間はいずれの日も19時から1時間程度です。その後質問や相談がある場合は時間を取ります。(日時は変更になる場合あり。)
※上記以外に説明・見学をご希望の方は個別に相談をお受けします。日時を調整いたしますので必ず事前にご予約ください。
LAST&PATTERNクラス(木型・型紙講座)新設
主 旨
靴製作経験者・未経験者を問わず、誰でも参加できる木型と型紙の修得を目的とした専科クラスです。
靴を仕事にしたい人の専修コース「WORKS」の講義を簡略化した内容なので、趣味としての靴づくりをステップアップする人にも、将来靴づくりを手に付けようとする人の足がかりとしても、十分手応えのある講座になっています。
参加資格
経験者・未経験者問わず、どなたでも可。
※ただし、未経験者は事前に簡単な面談が必要です。
講座内容
・基本木型/4種
・基本型紙/6種(パンプス・スリッポン、外羽根、内羽根、ローファー、モカシン、ワラビー)
※ブーツ、サンダルは応用型として追加で受講可能。
1.足の骨格に近い特注木型に特殊なロウを盛りつけて補正・修正を行います。
2.木型を補正した後、型紙、仮靴(試着靴)を作ります。
3.試着後に木型と型紙の不具合を修正し、次の課題へと学びを進めていきます。
※木型・型紙を何種修得するかは受講生が自由に選べますが、木型と型紙は相互対応している為、木型か型紙のどちらか片方のみを受講することはできません。
実施曜日・時間
水、木、金曜日のうち1曜日選択。(複数曜日選択することも可能)
各曜日Cクラス(18:00~21:00)の時間枠です。
振替制度あり:お休みされた分は、休まれた週を含めまして2ヶ月(8営業週)以内なら振り替え可能です。講座がある枠内(実施曜日・時間)でしたら自由に振替日を選択できます。
費 用
入会費:15,000yen(専用木型代一足分含む)
月謝:20,000yen(税込 21,600yen)/月4回(基本的に月の5週目はお休み)
材料費:使用した分だけ精算して、課題ごとにお支払い頂きます。
問合せ
工房移転のお知らせ
<ノグチ靴工房からの大切なお知らせ>
ノグチ靴工房は、2015年・春に主宰者・野口マサジの郷里である埼玉県に活動の拠点を移すことをご報告しています。
ノグチ靴工房は茅ヶ崎で工房を開いてから今年(2014年)で14年目を迎えました。 工房を構えた当初は、全く縁もゆかりもない土地で明日の存続さえも危ぶまれる困難な状況もありましたが、 年を重ねるごとにみなさんに認知して頂き、今日「手づくり靴」で生活が安定させられるまでになりました。 結婚して新しい家族も増え、気づけば茅ヶ崎は生まれ育った埼玉の次に長い月日を過ごした土地になりました。
そんな第2の故郷であり、毎週通って頂いている沢山の生徒さんや、かけがえのない地元の友人もできた茅ヶ崎を離れようと思ったきっかけは、父親の死と子供の誕生でした。
今から16年前に絶縁状態で埼玉の実家を飛び出して、靴の世界に飛び込んでから8年が経ったときでした。 この仕事だけでご飯が食べられることが特別なことではなく日常となり、「独りでここまでやってきたぞ」とやっと父に報告できるようになったと思った矢先に彼は他界してしまいました。 その後、結婚して自分も男の子の父親になり、大工職人で同じ境遇であっただろう当時の彼と幼い私の姿を、今の自分と息子に重ねて考えさせられることも多くなりました。
そして父がそうしたように、自分の生まれ育った土地で子供を育てたいという思いが次第に強くなっていきました。
私の実家は兼業農家といって、父が大工をする傍ら母と一緒に家族が日々食べられる程度の米や野菜を作っていました。父が亡くなった後、田植えや畑仕事をするのは専ら年老いた母の仕事になりました。 「土を耕して食物を作れば最低限生きてゆける、そう思えば人生何だってやれないことはない。」そういう考えが私の礎になっているように思えて、 息子には「何も持っていなくても一から土を耕してたくましく生きてゆけるように」と願って「耕太郎」と名付けました。
そして、母を独り残していること、食と家族の生活と自分の仕事が一つになるような環境で子供を育てることを考えたとき、 当初は何か見えない力に動かされているような感覚でしたが、今はその時の実家に戻ろうという決断が必然であったように思えてなりません。
郷里に帰って「手づくり靴と農業」を兼業にすることをブログに初めて記したのが2010年のことで、 それから5年後に実現させる計画で気持ちだけは少しずつ前に向かって動き出していた翌年に東北の大震災がおきました。 その時に二人目の子供がまだ妻のお腹の中にいて、震災後の動乱が未だ終息しない中で女の子が誕生しました。
大震災は食の安全、家族や地域の人達との絆など、社会の価値観を一変させてしまう程の衝撃を私たちに突きつけましたが、 当時、工房を移転してしまえば順風満帆であった靴の仕事が縮小するか、もしくは新たな土地で再開すらできなくなる不安があったにもかかわらず、 移転を決断した方向性は決して間違っていなかったと、不謹慎ながらもそれを確信させてくれた出来事でもありました。
ノグチ靴工房による茅ヶ崎でのクツ教室は、2014年・12月いっぱいを区切りに考えています。 その後、茅ヶ崎の工房は後進の手に委ね、新たな形態となって継続される予定です。 2015年からは、新天地の埼玉で手づくり靴と自然農業を軸として、食の安全や人と人との繋がりをテーマにさらに「手づくり」の輪を広げてゆこうと考えています。 また、新しい工房に移っても今まで通りクツ教室と靴の学校・ワークスは継続してゆくつもりです。 なお、移転先や茅ヶ崎工房(仮称)の詳細が決まりましたときは、逐一ご報告させて頂こうと思っています。
食・仕事・育児がより密接した新たな環境で「生きる」ということを実践してみたいという更なる挑戦です。みなさんに応援して頂ければうれしく思います。 突然の身勝手な話で大変申し訳なく思いますが、何卒ご理解を頂けますことをここにお願いいたします。
ノグチ靴工房主宰 野口マサジ